6月4日(水) 天候 曇
吉備の中山さんと 雪彦山 地蔵岳東陵(ノーマルルート)に行ってきました。

このルートはマルチピッチの入門ルートとして知られている。
以前から登ってみたかったが私・パートナーの吉備の中山さんも初心者なので二の足を踏んでいた。
しかし登攀の思いを捨てきれず鷲ノ巣岩で基礎練習をして挑戦する事になった。


前日に雨が降っており岩のコンディションが心配であった。
当日(6/4)も雲が多く今にも降りそうな感じ。
下見をしていたので取り付きまで迷うことなく到着。
早速準備に掛かるがよく見ると雪彦山名物?ヒルがうようよしている。
少しテンションが下がるも準備を済ませいよいよ登攀開始。

1ピッチ目(吉備の中山さんリード・HUKUSIMAフォロー)
80mのスラブを2ピッチに刻み登る。
まずは吉備の中山さんリード。後で本人に聞いたがここが非常に緊張したそうです。
45m程で刻み私がフォローで登るがポケットにはまだ水が溜まっており登りにくい。
フォローなので気が楽なので思い切って登って行く。
緊張が少し解けた頃ビレイポイントに到着。

スラブ地帯をフォローで登る


2ピッチ目(HUKUSIMAリード・吉備の中山さんフォロー)
どうやらピッチを切るところが中途半端だったようであまり距離を登ることなく大テラスまで着く。
右側に見えるすべり台ルートはボルトがしっかりしているように見える。
ただトラバースしていく斜面は今日は濡れており取り付くまでに滑落しそうに見える。
帰って調べてみるとすべり台ルートも2本あり真ん中が難しく右側は比較的容易であるようだ。

        (東陵すべり台アップ画像)


3ピッチ目
(HUKUSIMAリード・吉備の中山さんフォロー)
先程のリードが物足りなかったので続けて私がリード。
正面のフェイスは難しそうなので左に進む。
途中でビレイポイントらしきところがありおかしいなぁと思いながら歩く。
右か左か非常に悩むがちらっとボルトが見えたので難しそうな左側へ進む。
これも帰って調べてみたがどうやらコースを間違えていたようだ。
チムニーを登って途中から身体を出して進むのが正解のようだ。
苦戦するがフリーの岩場のような間隔で支点(リングボルト×1・RCCボルト×2)があったので思いきって登る。
ここを越え約10m程度のランナウトの恐怖に耐えながらビレイポイントに到着する。
フォローをビレイする準備を済ませ手袋をしようとして片方を落としてしまった。


4ピッチ目
先程のビレイポイントから10m弱登って小休止。
次の馬の背前までロープを絡めながら歩く(笑)


5ピッチ目 (吉備の中山さんリード・HUKUSIMAフォロー)
絡みきったロープをほどいて吉備の中山さんがリードする。
このピッチは拍子抜けするほど楽。ほぼ階段状です。
登り切るといよいよ頂上フェイスが見えてくる。
       
       (↓右上が頂上フェイス)



6ピッチ目
 (HUKUSIMAリード・吉備の中山さんフォロー)
先程ピッチを切ったところから少し歩き最終ピッチ基部まで到着する。
ここも右と左に別れていて簡単そうな左に進む。
途中であまりにも容易なのでおかしいなぁと思いながらも地蔵岳に到着。
どうやらここは右にルートを取るのが正解だったようだ。
20m程度のピッチだったので登り返しも考えたが今回はよしとして終了する。
なにはともあれ初心者2人で登り切れたのは非常に嬉しい。
反省点は多々あったがここは素直に喜びたい



忘れてはいけない今回の反省。
@リードで登る際のルートファインディング(ラインを見つける・見極める)に難がある。
 フォローにも迷惑を掛けるので冷静に判断したい。
A物を落とす。
 手袋を落とし焦った。
 セルフビレイを3箇所していたので問題は無かったがとっさに拾おうとしてしまった。
 確保器・手袋は予備が必要だと痛感した。なるべく物を落とさない工夫が必要。
Bザック軽量
  慣れていない為かザックが非常に重く感じた。
  荷物は極限まで絞ったつもりだったがもう少し絞った方がいいかもしれない。


今回の画像は全て吉備の中山さん撮影です。
画像提供ありがとうございます。



ギヤ類が重いです
inserted by FC2 system